こんにちは!!
ボディメイクサロンRiriトレーナーの町田です。
ボディメイクサロンRiriでは、新座市、よつばあたご苑で行われている、認知症について学び、考える認知症カフェ「オレンジ・カフェ」に健康体操講師として月に1回参加しております。
オレンジ・カフェとは?
オレンジ・カフェは、「認知症の人の介護者の負担を軽減するため、認知症初期集中支援チーム等による早期診断・早期対応を行うほか、認知症の人やその家族が、地域の人や専門家と相互に情報を共有し、お互いを理解し合う認知症カフェ等の設置を推進する。」とされ、家族支援と初期の認知症の人の支援の場となることも想定されています。
運営自体は、介護や認知症の専門家だけではなく私たちのような運動指導者や地域のボランティア、介護施設に入居されている方のご家族など、様々な方が協力しあって行われています。
地域で協同し作る認知症カフェ
認知症カフェは地域の中で、地域に住む方が訪れる場所です。高齢者も大人も、若者も、子供も誰でもが集い、認知症というキーワードのもとに集まれる場所として、様々な団体や組織が協力して作り上げることで「認知症に優しいまちづくり」を行うことができます。
ボディメイクサロンRiriでの取り組み
令和元年版高齢社会白書によると、要介護者等について、介護が必要になった主な原因について見ると、「認知症」が18.7%と最も多く、次いで、「脳血管疾患(脳卒中)」15.1%、「高齢による衰弱」13.8%、「骨折・転倒」12.5%となっています。また、男女別に見ると、男性は「脳血管疾患(脳卒中)」が23.0%、女性は「認知症」が20.5%と特に多くなっています。
これらの原因に対して、運動を使ってどのようなことができるのか?
多くの研究で運動そのものが認知症の予防として有効であることが報告されています。しかし、問題なのは、運動に興味を持つのかということです。また、怪我や痛みが怖くて、痛くて動けないといった理由で運動機会が減ることも問題です。
つまり、運動大事だけど、運動のモチベーションと、身体の痛みが運動機会を減らすきっかけになっているのかもしれません。実際に、地域で行われている健康体操は簡単すぎでつまらないけど、スポーツクラブでは難しすぎると感じる方も多いのではないでしょうか?
そこで私たちは、運動に「楽しさ」「ゲーム性」「協力」といったモチベーションを高める要素を入れながら、「体幹の安定性」「バランス能力」「全身の可動域獲得」といった身体的な要素、さらに「認知、判断、実行のプロセス」「ルールの変更」などを用いて脳や認知機能向上の要素を取り入れています。
中には難しい動きも出てきますが、参加者の皆さんには「挑戦することが目的、できなくても大丈夫」といった声がけや、エクササイズの豊富なバリエーションを持たせることで多くの方に楽しんでいただいています。
実際の指導例
身体のチェック、ストレッチ
まずは自分の体の状態や、その日の調子がどうなのか、体のチェックやストレッチを用いて確認していきます。
風船を使った体幹トレーニング
風船を膨らませることで、鼻呼吸や腹筋をトレーニングしていきます。風船が膨らませられない方は2枚目のように背中を丸めて腹筋に力を入れる練習を行います。
風船を使った可動域獲得+脳トレ
風船を投げる、打つ、渡すなどルールを加えることで全身を大きく使うことができます。またここに、両手、片手、右手、左手などルールを変更することでエクササイズの強度の調整、脳トレになります。
バランスを鍛え日常生活に活かす
ものを跨ぐ、バランスをとりながら歩く、揺れる水を持つなど、安全面に考慮しながら外乱、環境を設定し日常生活に転移できるような状況を作ります。
ヘルスケアへの今後の取り組み
ボディメイクサロンRiriは、パーソナルトレーニングやヨガパーソナルなど一人ひとりに対する健康づくりから、高齢者の運動指導や企業の健康経営など、ヘルスケアに広く貢献していこうと考えています。
身体のことでお悩み方や社員の健康が気になる事業者様ぜひRiriにご相談ください!!
参考
厚生労働省「よくわかる!地域が広がる認知症カフェ」
厚生労働省「私たちの認知症カフェ」
厚生労働省「認知症カフェ継続に向けた手引き」
内閣府「令和元年版高齢社会白書(全体版)」
長屋政博 : 認知症の進行および予防に対する運動の効果. 認知症の予防と治療. (長寿科学振興財団編). Advances in Aging and Health Research 2006 ; 79.87
水野 裕, 渡辺智之 : 認知症高齢者に対する運動介入の効果について―無作為割り付け比較試験―. 老年精神医学雑誌2007 ; 18 : 68.76